「何でもいいから、このコンテンツを検索の上位に表示されるようにしたい」という要望はよく聞きます。

はたして、そこに必要のないユーザーを集客して、意味はあるのでしょうか。

また、単体のコンテンツを個別にSEOをすることで、どんな成果があるでしょうか。

企業Webサイトの場合、目標は成果や売り上げを上げることであり、SEO施策はその手段の一つのはずです。

そうなると、そもそも検索エンジンの評価が低いWebサイトは、どんなに小手先の施策を行ったところで成果には結びつきません。

やるべきことは、質の高いコンテンツを作ることと、サイトの構造自体をユーザーのニーズを意識した作りにすることなのです。

今回は集客しやすい(SEOに強い)Webサイト構造についてお話しします。

※質の高いコンテンツ制作についてはこちら
https://www.kinotrope.co.jp/article/theme/seo/001/

そもそもSEOとは、その情報を必要とする検索ユーザーに探してもらいやすくするための施策です。

Webサイト制作時点で、ユーザーの利便性や動線など、「ユーザーのための施策」を行っておけば(Webサイト構造をしっかりと設計しておけば)後付けのSEOなどは不要なはずです。

重要なのは、検索エンジンに評価してもらうことではなく、ユーザーがいかに使いやすいかを意識して設計することで、おのずと検索の評価も上がってくるでしょう。

階層が深すぎるWebサイトは、ユーザーの利便性が悪くなります。

あるべきWebサイトのコンテンツ構造は「コンテンツカテゴリ」「ソリューションテーマの特集」「詳細ページ」の3階層で制作することです。

そして、集客すべきなのは「ソリューショテーマの特集」ページ。ここにユーザーのソリューションとなるようなキーワードをもとにして、コンテンツを量産し、自然検索によるWebサイトへの流入増加を目指すのが、構造最適化のSEO施策になります。

さらに、リンク構造の最適化も検索エンジンの評価対象です。

「ソリューションテーマの特集」ページは詳細ページから特定のキーワードでリンクされることにより、ページとしての信頼性を高められるため、検索順位を上げやすくなります。 また、関連性のある内容の詳細ページを横渡のリンクでつなぐことでユーザーの利便性を高められます。

Webサイトが「ユーザーのニーズ」に応えるための最適な設計がされていれば、後付けのSEOなどせずとも、検索エンジンの評価を高められます。

大規模Webサイトであるほど、制作段階での構造の最適化が重要になります。

大規模Webサイトであるほど、コンテンツを作る人数が増え、コンテンツごとに文章構造がバラバラになることも多々あります。

小手先でコンテンツ単体のSEOを行うのではなく、Webサイト自体の構造(ユーザーにとって分かりやすい構造)にすることで、自ずと検索エンジンの評価を上げることができるでしょう。

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